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平蔵狩り
文春文庫
逢坂 剛
2016年12月1日
文藝春秋
935円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
人前には自らの顔を決して見せない火付盗賊改の頭領、長谷川平蔵。オランダ渡りの秘薬の謎を探り、盗賊を率いる父娘を追う。ある日、自分の父であるという“本所のへいぞう”が訪ね、京から若い女絵師が下って来た…。ハードボイルドの調べに乗せて描く、逢坂版平蔵シリーズ第二弾!吉川英治文学賞受賞作。
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ケムケム
テレビドラマとは違う長谷川平蔵 読者によって好き嫌いがあるだろう
表紙買いしてしまった。カバーは縮みの入った紙(何という種類の紙だろう?)で、手触りが良く凝っている。 池波正太郎の「鬼平犯科帳」の長谷川平蔵を先に読んだ読者は少し驚くだろう。なぜなら、この作品の平蔵はブラックなのだ。清濁合わせ飲むなどというレベルではない。押収した麻薬を懐に入れるし、自分の立場を守るために、部下に殺しをさせる。
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