
紫草の縁 更紗屋おりん雛形帖
文春文庫
篠 綾子
2017年2月10日
文藝春秋
847円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
シリーズ最終巻。 弟・右近の仇討のため、江戸を離れた蓮次と別れたおりんは、魂が抜けたように沈みこんでいた。おりんは針を持つと手が震え、縫物ができなくなっていた。医者に診せても症状は改善しない。そんなおりんの気持ちを和らげようと、おせんは更紗屋再建という重荷から、おりんを解放してやってはどうかと善次郎に言い出す。飛松を自分たちの養子にし、おりんには好きな人に添わせてはどうか、とーー。その話をこっそり聞いてしまったおりんは、いっそう落ち込んでしまう。 更紗屋再建の夢は、蓮次との恋は、熙姫との再会は……物語はクライマックスへ! 第一章 針供養 第二章 相見える日 第三章 大老刺殺 第四章 江戸紫咲く
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