闇の絵巻(下)
徳間文庫
澤田ふじ子
1989年7月1日
徳間書店
512円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
光秀の謀叛で信長は本能寺に散華、狩野永徳渾身の描画も安土城と運命を供にした。だが天下を治めた秀吉は大坂城、聚楽第を飾る障屏絵の製作を永徳に命じる。一方、打倒狩野一門に執念を燃やす長谷川等伯だったが、その壁は厚く、長子・久蔵に夢を託した。久蔵の画業の噂を耳にした永徳の異母弟・久左衛門は、永徳の嫡男・光信の惰弱に危機を嗅ぎ、将来の禍根を断つべく想を練っていた。傑作歴史長篇完結篇。
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