朱雀村の惨劇
書下ろし長篇本格推理
Tokuma novels
吉村達也
2005年7月31日
徳間書店
900円(税込)
小説・エッセイ / 新書
「あなたは…ぼくのお兄さんです、朝比奈さん」-ある雨の朝、突然かかってきた一本の電話は、伊豆七島最南端の青ヶ島で生まれ、『鳥啼村の惨劇』で事件の中核にいた鳥神翼。自分より九つ年下のその青年が、秘められた存在の弟であることは、朝比奈も当時から予感していた。「お兄さん、ぼくは海が好きです。なぜ好きだか、わかりますか?」翼が謎の問いかけを残した二週間後、北海道函館の洋館で火災が起こり、焼け跡から人気占い師・算城憲子の夫が舌を切られた惨殺体で見つかった。憲子は「私の大切な『赤い鳥』の宝石を狙った犯行」と主張。そしてその宝石を求めて、またしても尾車教授と朝比奈耕之介の「亡霊」が動き出していた。
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