沙門空海唐の国にて鬼と宴す(巻ノ4)
夢枕獏
2004年9月30日
徳間書店
1,980円(税込)
小説・エッセイ
李白宛の手紙とは別に、もう一通。玄宗皇帝側近の宦官・高力士が、死の直前に安倍仲麻呂へ書き遺した手紙には、さらなる驚愕の事実が記されていた。その呪いは時を越えて結晶し、順宗皇帝は病床に伏し、瀕死の状態に陥っていた。空海は柳宗元に、呪法の正体を暴くように依頼される。これをもっていよいよ本格的に唐王朝の大事に関わることとなった空海は、橘逸勢や白楽天をはじめとした関係者と、大勢の楽人や料理人を率い、驪山の華清宮へと向かった。そこは、玄宗皇帝と楊貴妃が、かつて愛欲の日々を繰りひろげた場所であった。果たして空海の目的は-?十七年の執筆期間を要した大河伝奇小説、遂に堂々の完結。
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