大奥騒乱
伊賀者同心手控え
上田秀人
2011年9月30日
徳間書店
1,760円(税込)
小説・エッセイ
十代将軍家治の治世。幕府には田沼意次が実質的な最高権力者として君臨していた。「専横をこのままにしておくわけにはいかぬ」反旗を翻した松平定信は、田沼失脚の糸口として大奥の取り込みを画策。しかし田沼と大奥の密接な関係を裂くには至らない。そこに風雲急を告げる事態が。田沼に反発する大奥上臈・滝川の部屋子・すわが懐妊したとの噂が殿中を駆け巡ったのだ。すわが世子を産めば田沼もろとも大奥女中の大半が放逐される。慌てた表使い大島は伊賀者・御厨一兵に真相解明を命じた。女たちの権力争いはやがて戦慄の展開にー。大奥の闇、忍の掟。疾走感溢れる筆致で描く人気作家の新境地。
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