岩窟姫

近藤史恵

2015年4月9日

徳間書店

1,760円(税込)

小説・エッセイ

人気アイドル、謎の自殺ー。彼女の死を悼む暇もなく、蓮美は激動の渦に巻き込まれる。蓮美からのいじめに悩む様子がブログに残されていたのだ。まったく身に覚えがなかったが、マネージャーにもファンにも信じてもらえず…。すべてを失った蓮美は、己の無実を証明しようと立ち上がる。「サクリファイス」シリーズの著者が描き出す、ガーリー冒険譚!疾走感×ミステリー!!

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3.3 2018年02月09日

この題名から巌窟王、モンテクリスト伯を連想する人が果たして何人いるだろう。少なくとも僕は著者が本文中で触れるまで、全くそんな考えは持っていなかった。言うまでもないが、モンテクリスト伯は、無実の罪で監獄に送られ、そこで長い年月を過ごした後、脱獄して巨万の富を手にし、モンテ・クリスト伯爵を名乗って復讐する物語である。 この流れで、本作に痛快無比な復讐譚を予想すると、期待は裏切られる。無論、復讐が主要テーマではあるのだが、主人公がアイドルだけに、華やかな芸能界を舞台にうごめく人間の暗い欲望の闇が描き出されているからだ。 半年前まで売れていたアイドル蓮美の語りで物語は開始される。売れなくなったのは、親友と思っていた同じ事務所の沙霧がマンションの屋上から飛び降りてからだ。沙霧はなぜ自殺したのか。沙霧のものと思われる日記がネット上から発見された。そこにはREMIによるいじめから逃れたいと明白に綴られていた。これにより多くの人々が蓮美の元を去っていった。身に覚えのない濡れ衣を着せられ、引きこもりと化した蓮美は出前の食事ばかりとっていたため、急激に太っていったのだった。そしてアイドル時代が見る影もなくなった蓮美は、自らの名誉回復のために沙霧自殺の真相に迫ろうと立ち上がるのだった。 本作はこの後、復讐というより謎解きに終始する。復讐するのは蓮美であり沙霧なのだが、その復讐が成功したのかどうかがハッキリしない。なぜなら2人が行動しなくても、復讐されるべき人物は検挙されたのではないかと思うからだ。

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