凶通項

徳間文庫

森村誠一

1996年9月15日

徳間書店

576円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

新婚初夜を暴漢に汚された設計事務所員・久連山。暴力団壊滅に執念を燃やす刑事・井手下。そして二流商社を馘になった万波。三人は共通の男を憎悪していた。中学時代、井手下をいじめ尽くした末に彼の母に暴行した男・沖山は久連山の新妻の強姦犯であり、その彼に瓜ふたつなのが万波だった。沖山が日本最大の暴力団組長を狙撃し重傷を負わせたことで、三人は闇に蠢く巨大な悪の構造に呑み込まれていく…。

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