眠り猫

徳間文庫

花村萬月

1996年11月30日

徳間書店

555円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

冴子がその奇妙な私立探偵に会ったのは、アルバイト先のクラブだった。元刑事の“眠り猫”こと仁賀丈太。水商売では見ることのできない人生の裏を見られるかもしれない、そんなくどき文句につられ、冴子は仁賀の助手となる。手始めは博徒・中川一家の姐さんの浮気調査をしくじった相棒・長田の後始末だ。しかし、長田が水死体となってT市の沖合に浮かび、事態は危険を孕み緊迫する。

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