マザコン刑事の事件簿新装版
徳間文庫
赤川次郎
2014年7月4日
徳間書店
715円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
警視庁捜査一課の大谷努警部は三十代半ばのハンサムで切れ者。モテモテなのに独身なのは、実は大変なマザコンだから。そんないわくつきの独身警部のもとに配属された香月弓江は、新米ながらベテランはだしの腕利き刑事だ。イケメン警部と美人刑事の名コンビが、殺人現場にまで三段弁当を持ってくるママに振り回される。軽妙洒脱なユーモア・ミステリー。人気シリーズ第一作!
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マザコンは苦手だ
重い本を読んだあとに軽いものを。と思い赤川次郎さんのマザコン刑事シリーズ。主人公はイケメン警部、だけど瞬間接着剤でくっつくかのようにお母さんが現場にお弁当だのおやつだの差し入れして、鉄壁の守りで近寄る女を退ける。主人公も母一人子一人で育ったせいか、未だにママと呼び逆らえない。 このお母さん手強すぎる。私なら嫌だな。というか主人公も情けない。#マザコン 程度があると思うけれど、結婚するとなると避けたい人種。嫁姑で意見の食い違いでいつも母親の方を持つ旦那‥は嫁の弱い立場というのを理解しているのだろうか?自分の実家から遠ければ自身の親にも気軽に頼れないし、嫁に行ったんだからと大抵の場合自分でなんとかしろと言われるだろう。そうなると、嫁は一人ぼっちになるのだ。これはキツイ。いざって時守ってもらえると思ってた存在に見放されるんだから‥キツイ。これがずっと続くんだと思うと‥キツイ。自分の居場所がなくなり‥キツイ‥苦しい‥耐えられない。となるだろう。子供がいないなら尚更だ。 嫁姑でもう辛くシンドイ思いをしたくなかったから、姑のいない今の旦那さんを選んだという要因も大きかったりする。男性は軽く見るかもしれないが女性にとってはかなり切実な問題だ。 話の内容としては、軽いなぁ‥お母さんの強烈キャラが目立ちすぎて、本筋の謎解きは軽すぎるくらい。一冊で十分かなと思った作品でした。主人公結婚したかったらホントしっかりしよう!!!
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