怖い絵(2)

中野京子(ドイツ文学)

2008年4月30日

朝日出版社

1,980円(税込)

ホビー・スポーツ・美術

なぞめいて扇情的な『浴槽の美女』…彼女の死後に描かれたとしたら?のどかな神々の美人コンテスト『パリスの審判』…欲情と見栄が生んだ悲劇とは?女性を見つめるピカソの眼…どうしてこんなに怖いのか?本物の恐怖が味わえる名画20。

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Readeeユーザー

(無題)

-- 2021年06月10日

レンブラント『テュルプ博士の解剖学実習』 17世紀のアムステルダムは海外貿易が盛んな世界一の大都市、芸術も栄え、絵画は身近なもの 画料の高い画家に大型の肖像画をお得に依頼するため、ギルド(組合)の数人で肖像画にしてギルドのホールに飾る アムステルダム外科医ギルドが、25歳の新人レンブラントに依頼、解剖学劇場(観客席付き手術室) 高名なニコラステュルプ博士、画期的な構図、しかし、医学を修めたのは博士だけ、当時の外科医は理髪師と同義で、怪我や骨折、四肢切断、瀉血、浣腸、髪の毛や髭の手入れ、カツラ制作など肉体に関する全般を請け負ってた カストラート(去勢した男性ソプラノ歌手)の手術も この後で、外科医は徐々に地位を向上させてゆく 公開解剖は一般人を集めて行われていた 腐敗しにくい冬に、まず内臓から ルネサンスから人体への解剖学的な関心が高まっていて、18世紀には飛躍的進歩を遂げる 解剖されるのは犯罪者で、見せしめの意味もあった、入場料をとるイベント化して、フランケンシュタインの物語、墓場荒らし、新鮮な死体が商品となったり、浮浪者や売春婦を多数殺戮する事件もあった 埋葬費用のない貧民を解剖にして良いというほうりつまでできた ディケンズの小説には埋葬費用だけは衣服に縫い込んだ老女が登場する 19世紀アメリカで、黒人女性の公開解剖のショーが開かれたことも ピカソ『泣く女』 愛人ドラ・マール 泣く女シリーズ、よく泣く女、ピカソもよく泣いた、愛人の中でも刺激的な存在だった ピカソの本名、ほぼ、寿限無 ルーベンス『パリスの審判』 ロンドン ナショナルギャリー 最も美しきものへと記してあった黄金のリンゴを争ってヘラ、アテナアフロディーテと言ういずれも劣らぬ美しい女神が競い、委ねられたゼウスは、一定のパリスに選ばせた いきなりゼウスの息子ヘルメスに連れられた3女神が裸をさらして一番綺麗なのはと、パリス(国が炎上する悪夢をトロイア王妃が見たから、占い師がこの子が国を滅ぼすと解釈して、イデ山中に遺棄、羊飼いに拾われ羊飼いとなった)に迫り、見返りとして、領地や戦力を約束され、人間界の最高の美女、スパルタ王の妻ヘレネの愛を与えるとしたアフロディテに黄金のりんごを渡す 妻を奪われたスパルタ王は王妃奪還を旗印にトロイアを攻め込み、トロイアは滅亡、パリスも死んだ パリスの審判は人気のテーマ ルーベンスも7点残している 当時はすごい目の保養、3つの角度から パリスは右脚を突き立てたが、露骨なので羊を上から描いた 何が起きてこうなってこれから何が起こるかまで想像させる映画のような絵画 空には復讐の女神アレクト、醜い老女、メドゥーサと同じ蛇の髪 カルパッチョ『聖ゲオルギウスと竜』 カルパッチョの由来 薄切りの生牛肉にマヨネーズベースのホワイトソースが基本 1950年、ヴェネチアで生まれ、シェフがビーフカルパッチョですと答えた カルパッチョ絵画の印象的な赤と白の色使いを思い起こさせるから ゲオルギウス、ドイツ語ゲオルク、イタリアジョルジョ、英語ジョージ ミレー『晩鐘』 オルセー 原題 アンジュラスの鐘 パリから50キロ南下したミレー(パリで紆余曲折)の移り住んだ小村バルビゾン 手押し車の袋は商品用で口にできない 足元の手籠にはパンを食べられない貧農民の主食ジャガイモ プロパガンダ絵画でもある ゴッホはミレーを神聖視して、自己流の種蒔く人も数点描いている ダリも固執して、手籠には死んだ赤子がいるとか、モチーフに多数の作品を生み出す ミレーは、農民画家の前に、ポルノ的な画家とみなされた時期もあった ホガース『精神病院にて』 ロンドンに実在したベスレヘム精神病院

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Readeeユーザー

(無題)

-- 2018年12月15日
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