躓きとしての文学

漱石「明暗」論

坂口曜子

1989年4月1日

河出書房新社

2,349円(税込)

小説・エッセイ

言葉に「躓く」という全意識を賭けた身読の果てに開示した、漱石の秘めたもう一つの世界。本格的な近代小説の最初の作品といわれながら、謎を残したまま中断された漱石最後の作品『明暗』を解体し、漱石が巧妙に構築した「象徴的意味」をその細部に読み込みながら明らかにする画期的論考。

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