くもをさがす

西 加奈子

2023年4月19日

河出書房新社

1,540円(税込)

小説・エッセイ / 人文・思想・社会

カナダで、がんになった。あなたに、これを読んでほしいと思った。西加奈子、初のノンフィクション。

本棚に登録&レビュー

みんなの評価(70

starstarstar
star
3.94

読みたい

136

未読

32

読書中

15

既読

355

未指定

351

書店員レビュー(2)
書店員レビュー一覧

ユウハル

書店員

私が何かで辛くなった時、この本が支えになると確信してます

starstarstarstarstar
5.0
1
2023年04月24日

ひさだかおり

書店員@精文館書店中島新町店

これは、私のための本であり、私がいつか助けられる、あるいは助ける誰かのための本でもあるのだ。

--
1
2023年04月21日

みんなのレビュー (3)

ヘデポン

重うなりがちな空気をボケと突っ込みで笑いに変える闘病記やねん

starstarstarstar
star
4.2 2025年01月18日

「バンクーバーで暮らすことは、あらゆる『他者』と共に暮らすことでもある」。 バンクーバーは今風に言えば「インクルーシブな街」なのだ。20年ほど前に行ったバンクーバーで感じた居心地のよさはそういうことだったのかもしれない。 「街が静かなのだ。それは、音がない、ということだけではなく、脅しのような広告や、ポルノ紛いの絵や写真を見ないことに端を発する静けさだった」。 曇り空のバンクーバーはその時も静かだった気がする。 2021年にバンクーバーにいる時に乳がんになった作者の、発覚から寛解までの約8ヶ月間の記録。なにより登場する医療関係者が関西弁なのがいい。重くなりがちな空気をボケと突っ込みで笑いに変える。 2020年に始まった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。 2021年3月のウィシュマ・サンダマリさんの死亡事件。 2022年2月24日に始まったロシアのウクライナへの本格的な軍事侵攻。 彼女の闘病期間に起こった出来事もバンクーバーで罹患したからこそこのように受け止めるのだろうと思いながら読んだ。医療はもちろん日常生活の様々な場面における東京とバンクーバーの違いはちょっとした文化論としても興味深いし面白い。 作中で引用されていたウイリアム・フォークナーの一文。 「文学は、真夜中、荒野のまっただ中で擦るマッチと同じだ。マッチ一本では到底明るくならないが、1本のマッチは、周りにどれだけの闇があるかを、私たちに気づかせてくれる」。 この本もその1本のマッチ棒だ。

全部を表示

Readeeユーザー

(無題)

starstarstarstarstar 5.0 2025年01月14日

とーちゃんの記憶装置

事実と小説

starstarstarstar
star
4.2 2024年05月04日

このレビューはネタバレ要素を含みます全て見る

Google Play で手に入れよう
Google Play で手に入れよう
キーワードは1文字以上で検索してください