なぜ漱石は終わらないのか

河出文庫

石原 千秋 / 小森 陽一

2022年3月8日

河出書房新社

1,342円(税込)

人文・思想・社会 / 文庫

漱石研究をリードしてきた二人が、難解とされる『文学論』を明快に解きほぐすことから始め、『吾輩は猫である』から『明暗』に至るまで、小説十四作品を取り上げて、漱石文学の汲み尽くせぬ読みの可能性を阿吽の呼吸で掘り起こす。近代文学は終わったとしばしば言われる。しかし漱石文学は、まだまだ終わりそうにないー。作品あらすじ、登場人物相関図、漱石略年表付き。

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眺 良太郎

英文学者としての漱石作品を新しい視点から照射

starstarstarstarstar 5.0 2022年03月30日

いきなり、イギリス内のコロニアルな構図の話から始まり、漱石と英文学との関係の話題が続く。文学論は読者論だというのも面白い。たいへん興味をそそられる展開。対談が収録された本は、安易に制作されて深みがない場合が多くあまり好きではないのだが、この書は違うようだ。

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