
類推の山
河出文庫
ルネ・ドーマル / 巖谷 國士
2010年8月3日
河出書房新社
990円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
はるかに高く遠く、光の過剰ゆえに不可視のまま、世界の中心にそびえる時空の原点ー類推の山。その「至高点」をめざす真の精神の旅を、寓意と象徴、神秘と不思議、美しい挿話をちりばめながら描き出したシュルレアリスム小説の傑作。“どこか爽快で、どこか微笑ましく、どこか「元気の出る」ような”心おどる物語。
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大人の冒険小説
訳者のX投稿より興味を持ち、読んでみた。大人の冒険小説という感じ。先を読みたい気持ちと、読み込むに相応しい精神状態を己に求める欲求との間で、妙に時間が掛かってしまった。正直、感覚的に理解できない部分もありながら、素直に「物語」として読んでしまったが、まぁ正解はないのだろう。未完であるのが残念ながら、私たちはまだこの先を受け取る準備が出来ていないのだろうかとも思う。不思議な物語。
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