1493

世界を変えた大陸間の「交換」

チャールズ・C.マン / 布施由紀子

2016年2月25日

紀伊國屋書店

3,960円(税込)

人文・思想・社会

世界の今の姿は、過去に生きた人間たちの欲望がぶつかりあって形づくられた帰結だ。 コロンブスのアメリカ大陸到達後、銀、病原菌、タバコ、じゃがいも、ミミズ、ゴムノキ、そして人間が世界を行き交いはじめ、グローバル化が本格的に進行していった。 今となっては非難の的となっているコロンブスではあるが、いわゆる「コロンブス交換」が果たした功績は大きい。 農業革命も産業革命も、ひいては西洋優位の世界も、コロンブスがいなければ、今とは異なる経路をたどったに違いない。 スペインやイングランドからの入植者、アメリカ大陸の先住民、アフリカから奴隷として連れてこられた人々、中国から海を渡った人々--彼らは変わりゆく世界で、いったい何を夢見たのか? 前作『1491--先コロンブス期アメリカ大陸をめぐる新発見』(NHK出版)で、「アメリカ大陸史の定説を変えた」「歴史の教科書を書き直すべきだ」と各紙誌に絶賛され、一躍脚光を浴びた敏腕ジャーナリスト、チャールズ・C. マンが再び筆を執った。 厖大な文献と綿密な現地取材をもとに、激動の世界をいきいきと描き出した圧巻のノンフィクション。 □--□--□--□--□--□--□--□--□ ★タイム誌2011年度ベスト・ノンフィクション部門第1位★ 「本書は、我々の住む世界がいかに成り立っていったかを説明するにあたり、大陸を越え、世紀も超える数々の事実をうまく組み合わせて語る模範例だ」(ワシントンポスト紙) 「どんな賢人でもこの本には驚かされるはずだ。前作『1491』に引き続き、読者の世界を見る目は変わるだろう」(サンフランシスコ・クロニクル紙) ニューヨーク・タイムズ、ウォールストリート・ジャーナル、パブリッシャーズ・ウィークリー、ファイナンシャル・タイムズ、ニューヨーカー、サイエンスなど各紙誌でも絶賛! □--□--□--□--□--□--□--□--□ ■はじめに 均質新世の到来  第1章 ふたつの記念碑   パンゲアの裂け目/灯台へ/船に積まれた銀/運の裏返し ■第1部 大西洋の旅  第2章 タバコ海岸  「下等な構造を持つ生物」/奇妙な土地/リスクの共有/「イングランドバエ」/「計り知れない富」  第3章 悪い空気  「収奪専用国」/順応/一八〇度の転換/「伝染病も致死性疾患もない」/マラリアを寄せつけない屋敷/イエロージャック/戦争と蚊 ■第2部 太平洋の旅  第4章 通貨を満載した船(絹と銀の交換 その1)  「あと一歩の努力」/「商人は海賊で、海賊は商人だった」/金がない/「世界の宝」/「たっぷり小舟一艘分の木の鼻」/魔法の山  第5章 相思草、番薯、玉米(絹と銀の交換 その2)   密航者/マルサス主義者の懸念/「山の岩肌が露出する」/大寨に学ばず ■第3部 世界の中のヨーロッパ  第6章 農工複合体   ジャガイモ戦争/遺伝子の海/グアノの時代/まさに近代的な飢饉/不精者の苗床/「甲虫をめぐる戦争」  第7章 黒い金   鳥も虫もいない/「油の化学」/「シャン

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