武蔵奇巌城
Kosaido blue books
火坂雅志
1995年10月31日
廣済堂出版
832円(税込)
小説・エッセイ / 新書
元和二年、姫路城主本多忠正の嫡男忠刻は、十九歳の若さで夫・豊臣秀頼を失った徳川家康の孫娘千姫を妻に迎えた。幕府は輿入れする千姫につけて本多家の居城である姫路城に密かに隠密を送り込む。三河以来、徳川家に忠誠を尽くしてきた譜代大名である本多家を信頼しない幕府首脳の用意周到なたくらみは何か。元和五年、宮本武蔵が本多家の兵法指南役として迎えられたそのころ、城内では千姫を巡って奇怪な事件が起こっていた。その事件の謎に疑問を抱いた武蔵は驚くべき事実をつかみ、幕府のたくらみは一挙に崩壊する。
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