若君世直し草紙(将軍危うし!)

広済堂文庫

八柳誠

2011年6月30日

廣済堂出版

680円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

霊岸島町の裏長屋に住むようになった浪人・松野定之介は水の滴るようないい男。上品で、気さくな人柄もあいまって、たちまち界隈の人気者になった。この定之介、実は徳川吉宗の孫で、白川藩の世継ぎ、松平定信だった。第十一代将軍と目されながら叶わず、鬱屈の日々を過ごすが「世間の風にあたってみよう」と一念発起した。のちの老中首座で「寛政の改革」を行った松平定信の若き日の大活躍を描く痛快時代小説。文武両道に優れた定之介が江戸の世の悪や不正を成敗する。

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