木戸の闇坂

大江戸番太郎事件帳22

廣済堂文庫

喜安幸夫

2012年4月30日

廣済堂出版

660円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

左門町近くのお岩稲荷の境内で、男が血を流して倒れているのを夜回りの杢之助が発見する。自身番に担ぎこまれた男は塩町で扇子を商う桔梗屋の伊兵衛と分かるが、なぜか彼は事件を隠そうとする。やがて杢之助は、遊び人の弥三郎という男が伊兵衛を切り付けた犯人で、その後も桔梗屋に強請をかけていることを突き止める。しかし事件は二十年前に伊兵衛自身が犯した罪の報いでもあった。杢之助は、内藤新宿を仕切る店頭の久左や浪人の榊原真吾たちの協力を得て始末をつけようとするが…。書下ろし痛快時代活劇。

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