時間の止まった家

「要介護」の現場から

光文社新書

関なおみ

2005年2月20日

光文社

792円(税込)

人文・思想・社会 / 新書

白髪に白ひげの老人かとおもえば、コロモジラミがびっしりたかっていた一人暮らしの老人。近隣からの苦情を尻目に、若き日の夢を封印したまま、倒壊寸前のバラック小屋に住み続ける男性。年老いた母親を上手に介護できずに心理的虐待をしてしまう娘。周囲から「なまけもの」と罵られ暮らしていたが、診察してみると「難病」だった男性。家族全員が共依存のため「保育園」のような生活をしている老夫婦と成人した子どもたち-。「介護保険制度」の導入に当たって、日本ではじめて設置された、福祉現場の係長級医師のポストについた著者が、基幹型在宅介護支援センターを拠点に訪問した「社会のうねりから取り残された」家の数々。都会のはざまの、人目にふれない超高齢化社会の風景から、「家」のもつ困難性を考える。他人事とは思えない報告。

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