下流社会
新たな階層集団の出現
光文社新書
三浦展
2005年9月30日
光文社
858円(税込)
ビジネス・経済・就職 / 人文・思想・社会 / 新書
「下流社会」とは具体的にどんな社会で、若い世代の価値観、生活、消費は今どう変わりつつあるのか。マーケティング・アナリストである著者が豊富なデータを元に書き上げた、階層問題における初の消費社会論。
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(無題)
2005年発刊。著者の定義によれば、意欲能力の低いのが「下流社会」とのこと。端的には、意欲の高い人→富裕層、意識の低い人→貧困層となっていき、中流が減少し二極化すると。著者の理論を読むにおいては面白いが、資産家に生まれた人が資産家であり続ける確率は高いのは世の真理。資産1億ぐらいは庶民でも努力すればいくかもしれないが、5億となると話は別。1億程度で上流といっているのか、ちょっとおかしい。あと上昇志向についても、自動車、冷蔵庫、カラーテレビが普及してない昭和40年代までと比べて、今は何事も飽和しているので家さえ大きいものを望まなければ、それほど望まなくとも物質的疎外は感じない社会になっているなか、意欲って著者が何を言いたいのかよくわからない。女性・恋愛については、サービスが充実してしまい、それなりの対価を支払えば性的にも満たされる中では、子供以外の要因で結婚は難しいのが答えだと個人的には考える。
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