教育虐待・教育ネグレクト
日本の教育システムと親が抱える問題
光文社新書
古荘純一 / 磯崎祐介
2015年9月16日
光文社
880円(税込)
人文・思想・社会 / 新書
小児(精神)科・児童精神科を受診する子どもたちのなかには、家庭や学校で、教育やしつけをめぐって虐待的対応を受け、不適応を起こしている子どもたちがいる。学校時代をなんとかやり過ごし、大学までたどりついた学生たちの中にも、教育虐待・教育ネグレクトを原因とした心の問題を抱える学生が多く、学生生活や就職活動を機に不適応を起こすことも多い。子ども時代、そして思春期は、精神疾患を発症しやすい年齢のピークであるのに、なぜ日本の教育現場では、学校でも家庭でも、子どもたちの自尊感情を下げるような体験ばかりさせてしまうのか。本来求められる子どもへの対応とはどんなものなのか。本書では特に、特別支援教育においても教育虐待・教育ネグレクトが起きやすいことにも触れながら(アスペルガー障害の当事者が共著者として分析・執筆)、豊富な事例とともに解説する。
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