ヒルビリー・エレジー

アメリカの繁栄から取り残された白人たち

J・D・ヴァンス / 関根光宏

2017年3月14日

光文社

1,980円(税込)

人文・思想・社会

ニューヨーク生まれの富豪で、貧困や労働者階級と接点がないトランプが、大統領選で庶民の心を掴んだのを不思議に思う人もいる。だが、彼は、プロの市場調査より、自分の直感を信じるマーケティングの天才だ。長年にわたるテレビ出演や美人コンテスト運営で、大衆心理のデータを蓄積し、選挙前から活発にやってきたツイッターや予備選のラリーの反応から、「繁栄に取り残された白人労働者の不満と怒り」、そして「政治家への不信感」の大きさを嗅ぎつけたのだ。トランプ支持者の実態、アメリカ分断の深層。

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封印列車

アメリカ白人下層社会

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2.5 2020年09月14日

残すところ約1ヵ月余りでアメリカの大統領選があります。結果がどうあれ、世界にとっても、アメリカにとっても、そして日本にとっても激震をもたらす事は間違いないでしょう。 著者が、オハイオ州の鉄鋼業の街で貧しい子供時代時代を送ったラストベルト(錆びた街)は、前回のトランプ当選の原動力となった地域でした。そこでのスコットランド移民のヒルビリー(田舎者)の一家の物語ですが、ほぼ半分は薬漬けとローン地獄の白人下層労働者とその住宅地の辛く悲しい話の連続でした。 ニクソン以降のアパラチア山脈周辺の白人系住民は、日本企業の進出もあり民主党からそっくり共和党に移ってしまいました。例えば、オハイオ州のミドルタウンのAKスティールは、1980年代までに住民と良好な関係を築いてきたが1989年に川崎と合併した。しかしこの合併がなければアームコは生き残れなかったと言われる。 しかし、その合弁会社も閉鎖され、ヒルビリーは白人と言うカテゴリーに属してはいるがデトロイトによって北南部出身の黒人と共通の特徴を多く有する様になりました。 大資本や金融資本がもたらす、貧困が社会や家族にどのような影響与えるのかを理解してほしい、著者の願いでもあります。(以下は、本文中のエピソード) ・著者の最愛の祖母は、心の中では、アメリカは常にイエスキリストに次ぐ2番目の神だった。 ・黒人やラテン系住民、高収入の白人に対し、労働者階級の白人は子供の世代が自分たちより経済的に豊かになると答えた人が44%にとどまった。そして42%は親の世代よりも自分たちの方が貧しいと回答したが、これは他の集団より飛び抜けて高い割合だった。

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だいすけ

アメリカ白人低所得者層のモデル

starstarstar 3.0 2020年08月09日

家庭の問題が極端。暴力とドラッグ、早い結婚。仕事がないことを政府のせいにする知性のなさ。それが軍隊と宗教に救われる。 アメリカンドリームはある。特に軍人OBへの補助と奨学金がブレイクスルーになる。

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