誇りある被害者

長編推理小説

カッパ・ノベルス

森村誠一

1992年12月1日

光文社

838円(税込)

小説・エッセイ / 新書

櫛田潤一の恋人、島崎清子が扼殺された。遺品になぜか“川岸一義”名義のタクシーカードが…。ところが、川岸も3年前、タクシー強盗に殺されていた!2つの事件から浮かぶ大物政治家の元秘書、樽見良勝の名。政治資金の裏金にまつわる犯罪か?一方、櫛田は川岸の遺児由紀子とともに謎を追い、問題のタクシーに遺された追突の跡から、同夜中津渓谷で起きた自動車転落事故に着目する。現場を訪れた2人がそこで発見した物は?“誇り”のために生命を賭けられるか?-森村推理の真髄をあますところなく活写した長編力作。

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