犯罪へ至る心理

エティエンヌ・ド・グレーフの思想と人生

光文社新書

梅澤礼

2023年11月15日

光文社

990円(税込)

人文・思想・社会 / 新書

日本における二〇二二年の犯罪件数(刑法犯)は約60万件。その数は二〇〇二年より減ってはいるが、犯罪がなくなることはない。なぜ人は罪を犯してしまうのだろうか。ある犯罪学者は、人は三つの段階を経て犯罪へ至ると言った。その人物こそが精神科医・犯罪学者・作家という三つの顔を持ったエティエンヌ・ド・グレーフ。彼は、誰もが罪を犯す可能性があるとしながら、それでも人を信じ、犯罪を防ぐ方法を探し続けた。日本ではまったくの無名であるものの、その功績は国際的に認められ、国際犯罪学会は彼の名前を冠した賞まで設けている。本書では、そんなド・グレーフの思想と人生を辿りながら、人が罪を犯す心理を丁寧に紐解いていく。

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Readeeユーザー

犯罪について

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3.5 2024年10月11日

この本に書かれていることが全て正しいとは限らない。ただ、犯罪に対しての捉え方、向き合い方を考え直すきっかけはくれると思う。 どうしても刑罰という言葉にあるように、罰則を与えることに重きを起きすぎてはいないだろうか。理想論を振りかざしているようにも思えるが、犯罪を犯すのは特別ではない、自分たちと同じ人間であるという内容に痺れた。

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ぱうあたん

犯罪について

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3.5 2023年12月12日

この本に書かれていることが全て正しいとは限らない。ただ、犯罪に対しての捉え方、向き合い方を考え直すきっかけはくれると思う。 どうしても刑罰という言葉にあるように、罰則を与えることに重きを起きすぎてはいないだろうか。理想論を振りかざしているようにも思えるが、犯罪を犯すのは特別ではない、自分たちと同じ人間であるという内容に痺れた。

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