冬になる前の雨
傑作小説
光文社文庫
矢崎ありみ
2002年11月30日
光文社
607円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
何度電話しても、彼は出ない。志保は、敦雄の気持ちが自分から離れていることに気付いていた。彼の心を取り戻したい。忘れることなんて出来ない。彼を独占したい。…方法は一つ。彼の骨を、砂時計に閉じこめてしまうことー(「ひと時の砂」)。書下ろし表題作を含む、愛おしく、そして凍り付くような16作品。『ぶたぶた』作者が描き出す、もう一つの代表作。
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