鞄屋の娘
長編小説
光文社文庫
前川麻子
2006年1月31日
光文社
502円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
彼女は鞄を作る父の背中が好きだった。だだだ、だだだ、というミシンの音が「父の音」だった。やがて、家庭に安住できない父は家を出、亡くなった。大人になり、息子をもうけた彼女には既に母もなく、どこかで暮らす同じ「掌」をした異母兄だけがいた…。やがて、彼女は父と同じ鞄作りを始めるー。家族、愛、人生の意味を問う第6回小説新潮長篇新人賞受賞作。
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