私のこと、好きだった?
光文社文庫
林真理子
2012年12月31日
光文社
712円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
女子アナとして華やかな世界で生きてきた美季子は、四十二歳になったいまも独身である。大学の同級生だった兼一と結婚した親友の美里は、彼の不倫の果てに離婚。不倫相手と新たな家庭を持った兼一だったが、またもや女性問題でトラブルを起こす。美季子には、兼一への複雑な想いが…。成熟した四十代だからこそ芽生える「心の迷い」を描き出した傑作。
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(無題)
著者にとって42歳は特別な年齢のようだ。前にも主人公が42歳だったはず。アナウンサーという特別な職業で業界の裏が垣間見れたり、やはり華やかな日常が別世界のようにも感じられた。 そこに大学時代の男友達、女友達の話や、痴情のもつれなども加わり読み手を飽きさせない語りはさすが。 後半、結局一番いい思いをしてるのは美季子だと思っていたら… 彼女の人生後半がどうなるのか含みをもたせての完結。 賢一は可哀相だけど、全ては自ら招いた運命で。 多恵の身になるとそれもなんだか… 誰が一番幸せになった?と問われても答えが見つからない。 今後の人生にかかっている、と思わせられた。
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