無宿

吉原裏同心 18 長編時代小説

光文社文庫

佐伯泰英

2013年3月31日

光文社

649円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

質商小川屋の一家総勢七人が惨殺された。一方、「御免色里」の吉原では人気絶頂の花魁・薄墨太夫の周囲で異変が。次々起こる「怪異」「殺し」に、吉原裏同心・神守幹次郎は東奔西走し、その身にも危機が迫る。そして、下手人を探索中に浮かび上がった薄墨太夫、衝撃の過去ー。か弱き女と人の命を蝕む「悪」に幹次郎の豪剣がついに火を噴く。超人気シリーズ、至福の十八弾。文庫書下ろし長編時代小説。

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Readeeユーザー

(無題)

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2.4 2018年01月27日

佐伯泰英の小説を読み終わった後は「今日も何時もの日常が過ぎ去った夕暮れ時」といった、ほっこりとした安定感に包まれる。かと言ってドラマ性が無いかと言うと、そんなことはなく、毎回ハラハラドキドキさせられるが、必ず落ち着くところに落ち着くのが良いところだ。さて、今回の物語はと言うと、松平定信の進める改革が、多くの農村を疲弊させ社会不安が高まっていたころのお話である。多くの無宿者が江戸に集まり、狼藉を働いていた。そんななかに、上州で強盗を働いた二人の男がいた。幹次郎は偶然にも、その二人が質商の小川屋を襲い、一家皆殺しを実行した直後に出会っていた。まさか二人が極悪人と気づかなかった幹次郎は、その場をやり過ごすが、二人から発せられた殺気にはただ事ではない感じをいだいた。 この事件に関連して、おなじみの村崎同心のほか、まともな同心桑平が登場して、幹次郎と協力し事件の解決に当たる。村崎同心にしても、家庭事情など同情すべきことが語られる。 同じ頃、吉原の松の位の薄墨太夫を見張る眼があった。幹次郎も同じ眼を感じていた。太夫にだれかに恨みをもたれることはなかったと問う幹次郎。しかし、太夫には心当たりがないという。幹次郎の活躍により薄墨太夫の危難は、過去の婚約者の関わりであることがわかってくる。祖父が決めた許嫁であったが、相手が死亡して自然解消。ところが死亡した腹違いの兄が何を思ったか、薄墨太夫を横恋慕。この男、無頼の者で少しの間だけ婚約者の家に養子に入っただけで薄墨とほとんど関係のない。結局薄墨の出世具合を知って金になると思った小悪党だつた。

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