未決
吉原裏同心 19 長編時代小説
光文社文庫
佐伯泰英
2013年10月8日
光文社
660円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
吉原にある老舗妓楼「千惷楼」で人気の女郎が客と心中した。知らせを受けた吉原裏同心の神守幹次郎と会所の番方・仙右衛門は、その死に方に疑いを抱く。真相を究明せんと探索する二人だったが、その前には常に大きな影がつきまとう。そして、吉原自体の存在を脅かす危機が訪れる。幹次郎、そして吉原の運命はー。快進撃の人気シリーズ、一気読み必至の第十九弾。
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(無題)
一口に人口100万人と言われる江戸の街、うち半分が町人といわれますが、町人の人口構成は男約30万人対女約20万人と、圧倒的に男社会でした。これは、地方から食い詰めた労働者が流入してくるからでした。武士階級では、江戸勤番と呼ばれる、いわば単身赴任の武士が多い社会です。人口比率で男女比にアンバランスのある社会では、端的に言って性欲を満足させる売春が社会制度として市民権を得るのも致し方ないところもあります。しかも江戸時代の廓は、ファションや流行の発信地として、文化的側面の高さも兼ね備えていたのです。幕府公認の色街・吉原には、性欲を満足させる売春を大きく踏み越えた洗練された「遊び」がありました。 ところで、今も昔も「性」を売り物とする夜の街には、独特の秩序を守る夜の勢力があります。江戸時代の吉原では、吉原会所と呼ばれる自治組織です。本シリーズの主人公神守幹次郎は、吉原遊郭四郎兵衛会所の用心棒です。幼なじみで、人の妻となっていた汀女と駆け落ちした神守幹次郎は、追っ手を避けながら流れ着いた江戸で、吉原会所の用心棒として雇われました。今では「裏同心」との異名を持つ幹次郎は、遊女たちに俳句などを教えることになった汀女や会所の面々と共に、吉原に起こる様々な事件を解決していくのです。 今回の事件は、吉原にある老舗妓楼「千惷楼」で人気の女郎が客と心中したところから始まります。知らせを受けた吉原裏同心の神守幹次郎と会所の番方・仙右衛門は、その死に方に疑いを抱きます。
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