三毛猫ホームズの闇将軍
長編推理小説
光文社文庫
赤川次郎
2016年4月12日
光文社
682円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
平凡な会社員・沖野のぞみが、アパートの外で拾ったゴミ袋を持ち帰ると中には一億円が!一年後、その大金で起業し成功を収めた彼女。だが、謎の人物からの脅迫電話が引き金となり、都知事候補の殺害などの異変が周囲で続発。晴美の友人の死をきっかけにのぞみと知り合った片山兄妹とホームズは、一連の事件の鍵を握る“闇将軍”の陰謀を暴けるか!?国民的大人気シリーズ!
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ロングセラー
警視庁捜査一課の片山義太郎刑事、同僚の石津、義太郎の妹の晴美、そして忘れてならないのは三毛猫のホームズです。 主人公の片山刑事は、「ノッポで、ひょろりと長い体に、丸い童顔がのっかっている。長い足を持て余すような歩き方をするのが、なんとなくキリンを連想させてユーモラスである。ちょっと撫で肩で、目も鼻も丸くできている温和な顔と合わせて、優しい女性的な印象を与える。」というのが、初登場の時のプロフィールでした。しかも犯罪現場の地を見るだけで貧血を起こしてしまうし、女性が苦手で女性が大勢集まっているところに行くと、頭痛とめまいに襲われ、吐き気を催してしまう。そんなわけでついたあだ名が「お嬢さん」、そんなちょっと変わった刑事さんです。 赤川次郎さんの作品は、三毛猫ホームズシリーズに限らず、小学生から大人まで幅広いファン層があります。実は三毛猫ホームズシリーズは意外と人がバンバン死んでしまうんですが、ちっともドロドロした雰囲気も怖い雰囲気もないんです。さらっと殺害部分は流してしまう文体で、全然怖くありません。片山刑事が血が嫌いな設定なのもあるかもしれませんね。 今回は、ゴミ捨て場で一億円を拾った平凡な会社員・沖野のぞみ、彼女はそのお金でクッキーのお店を起業し成功を収めるところからお話は始まります。しかし、その後一億円をめぐっての謎の人物からの脅迫電話がきっかけとなり、都知事候補の殺害などの異変が彼女の周りで起こり始めます。その一連の事件のカギを握る【闇将軍】の陰謀を、片山刑事兄弟は暴くことができるのでしょうか?今回のホームズの活躍は?
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