最後の願い
光原百合
2005年2月25日
光文社
1,980円(税込)
小説・エッセイ
新しく劇団を作ろうとしている男がいた。度会恭平。劇団の名は、劇団φ。納得するメンバーを集めるため、日々人材を探し回る。その過程で出遭う謎ー。日常に潜む謎の奥にある人間ドラマを、優しい眼で描く青春ミステリー。
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もこりゅう
役者として謎を解くところが面白い
劇団φのメンバーを集めながら、そのメンバーにまつわる事件の謎を解いていく珍しいスタイルのミステリ小説。度会と風見が、主な探偵役。この二人にかかれば、解けない謎はない。その謎のとき方も、役者として謎を解くところが面白い。 各話がオムニバス形式で読みやすく、最終的なまとめの伏線ともなっているため、テンポよく最後まで読むことができた。それぞれの登場人物の「最後の願い」は、かなえられるのか。。 なんだか、読みながら、北村薫っぽいなーと思いました。光原百合、注目してみます。
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