サクラ咲く
BOOK WITH YOU
辻村深月
2012年3月31日
光文社
1,047円(税込)
小説・エッセイ
若美谷中学1年5組の塚原マチは、自分の意見を主張できない、頼み事を断れない、そんな性格を直したいと思っている。ある日、図書室で本をめくっていると、一枚の紙が滑り落ちた。そこには、丁寧な文字で『サクラチル』と書かれていた。貸出票には1年5組と書いて、消された跡がある。書いたのは、クラスメイト?その後も何度か同じようなメッセージを見つけたマチは、勇気を振り絞って、返事を書いた。困っているはずの誰かのためにー(「サクラ咲く」他2編収録)。中高生が抱える胸の痛み、素直な想いを、みずみずしく描いた傑作。中学生から。
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(無題)
本屋で見つけて、辻村深月の新刊(しかもチラッと見たらタイムトラベルもの?)だったので迷わず買った。 買って電車に乗ってからちょっと後悔した。ぼくは書店でカバーをつけてもらわないことにしているのだが、この本なんでこんな萌え系の装丁なのか・・・。 吊り革につかまりながら、前に座っている人の視線が気になって仕方なかった(笑)。 どうやらこの「BOOK WITH YOU」というシリーズは中学生くらいをターゲットにしているらしい。 実際、3作品収録されているうちの2作は進研ゼミ「中一講座」と「中二講座」に連載されていたものだ(最後の作品は小説宝石掲載なので、中学生オンリーというわけでもなさそうだが)。 第一作と第二作は主人公もまさに中学生。やはりこの人はこの辺の年代を描くとうまい。 ネタバレになるので中身は書かないが、想定読者層が中学生(以上)というだけあって、ストーリーが素直で読みやすい。かと言って大人が読むにはちょっと耐えないということもなく、それはそれなりに素直にたのしんで読めた(実はけっこう泣けるお話だった)。 3つの作品は一応独立したお話になっているが、それぞれの登場人物が他の作品でもチラッと顔を出すのは辻村作品のお約束どおりだ。3作目は舞台が高校に移っていて前の2作とどうつながっているのかちょっとわかりにくいが、実はそこがこの作品集の肝だったりする。 3作それぞれを楽しんだあとで、その相互の関連がわかってみれば、感動がじわっと広がってくるというわけだ。その辺は辻村深月の真骨頂と言っていいだろう。
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