中国ビジネス笑劇場

ジョークで読み解くびっくり経済

Kobunsha paperbacks

杉野光男

2008年6月30日

光文社

1,047円(税込)

人文・思想・社会

北京オリンピックに次いで、2010年には上海万博を迎える中国。誰もが認めるように、この国の経済成長は著しく、人々は豊かな生活を謳歌し始めている。中国というと共産主義政権の下で言論は統制され、厳しい監視のなかで人々が暮らしていると思う人も多いかもしれないが、実際の中国人はよく「笑話」を口にする。ビジネスにおいては「笑話」が挨拶代わりになっていることも多いので、ジョークの意味が解らないと教養を疑われ、メンツを失うことにもなりかねない。もちろん、政権を批判したり政治家のトップをこき下ろしたりするようなジョークは表向きタブーであるが、インターネットを開ければいくらでも書き込みがあり、しかもそのジョークは日々刻々変化している。一例をあげれば、「起て!隷属を望まぬ人たちよ!我らの血と肉で新たな長城を築こう!」で始まる国家『義勇軍行進曲』は、いまでは次のように変えられている。「起て!証券口座未開設の人たちよ!我らの資金を値上がり株にぶち込もう!」本書はこうしたジョークを通じて、経済発展の陰に隠れた格差や不正など、様々な問題や矛盾に満ちた、しかし活気あふれる中国の実相を紹介する。

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