
音楽する脳と身体
田中 昌司 / 伊藤 康宏
2022年10月17日
コロナ社
2,530円(税込)
エンタメ・ゲーム
【執筆の目的】 音楽を聴く場合も演奏する場合も、その作用は脳と身体全体に及びます。脳への作用は脳科学、身体への作用は生理学と、学問分野は分かれていますが、私たちの中ではひとつです。本書は脳科学者と生理学者の共著によって、それを一冊の書物としてまとめることを目的としました。 【特色】 二名の著者は脳科学と生理学の分野で音楽に関する研究を行ってきているので、本書でも最新の成果が多数紹介されています。まさに現在進行形の最新研究に触れていただけると同時に、日常で感じる身近な疑問などにもこたえられるような内容になっています。音楽が心身に作用することは古くから知られていましたが、積極的に治療に用いられることはありませんでした。しかし音楽には「同質の原理」が働くことが知られていて、それをうまく使うことによって生活の質(QOL)を高めることができます。 【対象とする読者】 音楽に興味がある人、脳のはたらきに興味がある人、どなたでも読んで楽しんでいただける内容に仕上げたつもりです。また、本書では音楽を聴くことを好まない人たちがどのような反応をするかという実験結果も紹介されています。音楽教育や音楽療法に携わる人に参考にしていただければと思います。 1.脳に作用する音楽 1.1 シェイクスピアのなかの音楽 1.2 音楽とイメージ 1.3 心的イメージは感情を伴う 1.4 エピソード記憶 1.5 デフォルトモード・ネットワーク 1.6 音楽トレーニングによる脳の可塑的変化 1.7 演奏スキルの学習と記憶 1.8 演奏時の脳 1.9 オペラ 1.10 心の痛みです 1.11 胸の映写機 引用・参考文献 2.身体に作用する音楽 2.1 音楽が身体によいという統計学的な根拠はあるか 2.2 音楽の効果 2.3 音楽に普遍性はあるのか 2.4 音楽を聴きたくなるときとは 2.5 音楽は記憶媒体になる 2.5.1 音楽と感情 2.5.2 生きる活力 2.5.3 ホスピスでの音楽療法 2.5.4 記憶課題 2.6 音楽は感覚を変える 2.6.1 味覚の変化 2.6.2 心理学レベルでの評価 2.7 生演奏と録音音源の違い 2.8 音楽と筋力発揮の関係 2.8.1 下肢トルクに及ぼす音楽の効果 2.8.2 握力に及ぼす演奏の効果 2.9 音楽によるQOL向上に必要なこと 2.10 腸と脳の相互作用 2.11 呼吸・循環器系の反応 2.12 音楽を聴くことが嫌いな人への配慮 2.13 音楽の光と影 引用・参考文献 3.講演と対談 講演:音楽と感情の狭間 (a)感情の一因としての音の存在 (b)ストレスの感じ方 (c)音の脳内伝導時間 (d)不安をかきたてる音 (e)統制に利用された音楽 (f)記憶と音楽 (g)ストレスへの応答 (h)人間の欲求から生まれた音楽 引用・参考文献 対談:音楽する脳と身体 (1)音楽 (2)感情 (3)共感 (4)質疑応答 あとがき 索引
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