モンスター

百田尚樹

2010年3月31日

幻冬舎

1,650円(税込)

小説・エッセイ

田舎町で瀟洒なレストランを経営し、町中の男を虜にする絶世の美女・未帆。彼女の顔はかつて畸形的なまでに醜かった。周囲からバケモノ呼ばわりされ友達もできない悲惨な日々。そして思い悩んだ末、ある事件を起こしてしまう。追われるように移り住んだ「美女の街」東京。そこで整形手術に目覚めた未帆は、手術を繰り返して完璧な美人に変身を遂げる。そのとき、甦ってきたのは、かつて自分を虐げた町に住むひとりの男に対する、狂おしいまでの情念だったー。

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みんなのレビュー (3)

taboke

(無題)

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3.4 2021年12月20日

taboke

(無題)

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3.4 2020年01月12日

Readeeユーザー

(無題)

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3.4 2018年02月06日

著者独特の純愛恋愛小説である。これを単なる復讐譚として読んでは、本書は面白くなくなってしまう。愛や恋を語りづらくなっている現代にあって著者は、これまでの作品同様、一種の極限状況を設定して、ギリギリの愛を語っているのである。鄙びた田舎町に東京からやってきた美しい女性、美帆。亡き友人が自慢していた郷里の町に、瀟洒なフレンチレストランをオープンした。絶世の美女・美帆の正体は、実はこの町でかつて「モンスター」と呼ばれるほどに醜い少女・和子だった。そんな和子の運命を変えたのが整形手術だった。顔が変わっていく度に、周囲の様子が変わっていく。手術を繰り返す和子は、信頼できる整形医の手により、ついに完璧な美の姿を手にいれる。レストランをオープンした美帆は、じっと待ちつづけるのだった。たった一人の男を。

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