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マグネット
幻冬舎文庫
山田詠美
2002年4月30日
幻冬舎
544円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
借金の返済を迫られて殺人を犯した男を匿う黒木。中学校の資料室で教師から猥褻行為を受けていた事件を回想する由美子。そして義弟の死の周辺を克明に描き、まさに掉尾を飾る「最後の資料」。罪の意識はこれほどまでに人間を洗練させるのか?そして用意された罰は時として人を輝かせる。法の裁きではない。極めて個人的で強烈な9つの罪と罰。
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アルゴン
淀んだ短編集
表題作は恐ろしい。順風満帆に見える人間でもどこに陥穽があるか分かったものではありませんね。この他にも犯罪がからみ空気の淀んだ短編集ですが、それらのきっかけとなった、義弟を喪った悲しみを筆者が綴った「最後の資料」は良かったです。
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