リバース

幻冬舎文庫

五十嵐 貴久

2016年10月7日

幻冬舎

737円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

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Readeeユーザー

リカの誕生秘話

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4.6 2022年02月25日

この女、最恐】 長野でずっとお世話になってきた神父様に近況を報告する、 幸子のお手紙の形式で物語は進んでいきます。 幸子が東京に来て、見たこと、聞いたこと、思ったこと、 幸子の目線での雨宮家の様子がつらつらと描かれていきます。 幸子は、長野から東京に出てきたばかりで、右も左もわかりませんでした。ひとりで不安でしたが、華やかな東京で働けることに嬉しさも感じていました。神父様、幸子は頑張ります。きっと素晴らしい毎日が送れると思います。 仕事を斡旋してくれた家政婦協会から紹介されたお宅に、幸子は住み込みで働くことになりました。 お宅は二階建てで、壁はツタとツルで覆われていて、茶色い壁と白い壁が交互に組み合わさっていて、ヨーロッパのお屋敷のようでした。庭もとても広く、庭師が入っているのでしょう、そこかしこに花壇があり、とても美しいお庭です。素晴らしすぎて目を奪われました。 奥様はとてもお若くて、おきれいな方で、とてもお優しい方です。旦那様は、ハンサムで、オシャレで、とても素敵な方です。それに小学六年生であられる双子のお嬢様の梨花様(長女)と結花様(次女)。梨花様は、天使のように愛らしい瞳、お美しく、天性の威厳がございました。結花様もお美しいのですが控えめで、梨花様を太陽とするなら、月のようでした。 とても幸せな家族に思えていたのですが、長く務めるうちに、そうではないのかもしれない、という場面がでてきて困惑してしまいました。自分の前に突然辞めてしまって消息不明になった家政婦の方、ピアノを教えていた女先生も突然辞めて消息が分からなくなっています。どちらも美人で真面目できちんとしていて、理由もなしに突然辞めたりいなくなったりするような人ではありませんでした。 雨宮家の周りでは、よく人がいなくなります。 なぜでしょう。 こんなにも愛らしく優しくて美しく素晴らしい家族なのに。 なぜでしょう。 そこには幸子にはわからない事情があるのでしょうか。 やりすぎだと思えるほど厳しく、とても深すぎる愛情。 少しずつ歪んでいく。 愛せば愛すほど、歪んでいく。 他の人を見ないで。 自分のものにならないのなら、いっそ。。。。 神父様。幸子はお庭で見てしまった気がします。 見てはいけないもの。触れてはいけないものを。 今夜それを確かめてきます。 そうしないと怖くてこのお屋敷にはいられません。 きっと幸子の勘違いなはずなのです。それを確かめてきますね。 このお屋敷に入ったものは出てこない。 彼女の逆鱗に触れたものは、消えてなくなってしまう。 彼女に愛されすぎた者も同じだ。だから、踏み入れてはならない。 彼女の目に留まってはいけない。彼女の寵愛を受けてはいけない。 このお屋敷からでたければ、、、、、。 彼女の搦め手から逃れたくば、、、、。 深入りしないこと、関わらないことだ。 それしかない。

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