日本資本主義の正体
幻冬舎新書
中野雅至
2015年1月31日
幻冬舎
880円(税込)
ビジネス・経済・就職 / 新書
いまや資本主義は、低成長とパイの奪い合い、格差拡大という三つの矛盾を抱え、完全に行き詰まった。特に日本では、長時間死ぬほど働いても給料が上がらず、資本家による労働者からの露骨な搾取が蔓延っている。しかし日本人はそれに文句も言わず、賃上げ要求のデモやストライキをすることもない。なぜ日本の労働者はかくも鈍感なのか。経営者の多くも儲かっていない中、富はどこに吸い込まれているのか。日本資本主義の特殊性を謎解きし、搾取の構造から抜け出す方法を提示する。
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(無題)
日本独自の資本主義システムを解説。資本家は労働者から労働力を搾取する、というマルクス的視点に立ちながらも日本は資本家も結局得をせず、人ではなく会社にひたすら内部留保のみが蓄積されていく独自システムだというのはなかなか着眼点としては面白い。
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