大本営発表
改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争
幻冬舎新書
辻田真佐憲
2016年7月29日
幻冬舎
946円(税込)
人文・思想・社会 / 新書
信用できない情報の代名詞とされる「大本営発表」。その由来は、日本軍の最高司令部「大本営」にある。その公式発表によれば、日本軍は、太平洋戦争で連合軍の戦艦を四十三隻、空母を八十四隻沈めた。だが実際は、戦艦四隻、空母十一隻にすぎなかった。誤魔化しは、数字だけに留まらない。守備隊の撤退は「転進」と言い換えられ、全滅は「玉砕」と美化された。戦局の悪化とともに軍官僚の作文と化した大本営発表は、組織間の不和や、政治と報道の一体化に破綻の原因があった。今も続く日本の病理。悲劇の歴史を繙く。
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現代への警鐘
デタラメな発表の比喩としてよく使われる「大本営」に関する歴史的考察。当初は必要以上に真面目に発表し、世論やマスコミも気にしてた大本営が次第にマスコミと一体化し、状況報告がベテラン兵士の減少とともに不正確になっていくのが願望に刷り代わり、感覚がマヒしてゆくのが時系列でリアルに分かる。筆者は最大の問題はマスコミの権力との一体化であるとし、現代の政府とマスコミの関係がそうなりつつあるとし警鐘を鳴らす。
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