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シャーデンフロイデ
他人を引きずり下ろす快感
幻冬舎新書
中野信子
2018年1月31日
幻冬舎
836円(税込)
人文・思想・社会 / 新書
「シャーデンフロイデ」とは、他人を引きずり下ろしたときに生まれる快感のこと。成功者のちょっとした失敗をネット上で糾弾し、喜びに浸る。実はこの行動の根幹には、脳内物質「オキシトシン」が深く関わっている。オキシトシンは、母子間など、人と人との愛着を形成するために欠かせない脳内ホルモンだが、最新の研究では「妬み」感情も高めてしまうことがわかってきた。なぜ人間は一見、非生産的に思える「妬み」という感情を他人に覚え、その不幸を喜ぶのか。現代社会が抱える病理の象徴「シャーデンフロイデ」の正体を解き明かす。
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みんなのレビュー (7)
ネットでの無差別吊し上げの原理
脳科学に興味があった訳ではないのですが、ちょうど『小室哲哉 引退会見』の後ぐらいに、元同僚の投稿からlogmiの記事「ネットで誰かを吊し上げて叩くと快感が得られる」ー脳科学者:中野信子氏が解説する「シャーデンフロイデ」という感情ーが面白くて、今週頭の新聞広告にコノ本が出て、速攻買って速攻読みました。 オキシトシンという物質の分泌と、向社会的な集団の中の利他的懲罰が、脳的な快感と生存本能的なインセンティブを生む!という、自分でもわかっているのか判らない⁈って感じの本でした。 でも、けっして難しい内容ではなく、過去の実験事例や現在(主にネットで)起こっている現象を、脳科学的にわかりやすく説明してくれる、とても面白い本でした。
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(無題)
脳科学の人体へのアプローチ手法は実に興味深い。従来私たちは、人体がどうなっているのか、あるいはある臓器はどのような働きをするか、その解は医学が応えてくれるものだと理解していた。ところが脳科学が登場してから、人体さらに言えば人間とは何かとの疑問への理解が多層的なものへと変化した。例えば標題の「シャーデンフロイデ」である。ドイツ語で「他人の失敗を喜ぶ気持ち」を意味する。分かりやすい言い方をすれば、「他人の不幸は蜜の味」との感情である。人はどうしてこんな卑劣な感情抱くのだろうか。『私の品性はそんな下劣ではない』と否定したとしても、それは強弁でしかない。仮に、反感を感じていた人が何らかの失敗をしたとしたら、「ざまあみろ」と溜飲を下げるのは、誰にとってもごく当たり前のことである。何故ならそれは脳内物質「オキシトシン」の働きによるものだからだ。オキシトシンは、もともと人と人との愛着を形成するために欠かせない脳内ホルモンとして知られていたが、最新の研究で「妬み」の感情も高めることがわかってきたのだ。 人誰しもは自らの感情は自分だけのものであり、自らの行動は自分の意思による、と考えている。ところが、それを脳内ホルモンの働きであるとするなら、なんとも身もふたもない話でがっかりしてしまう。それにしても人類は、発達の途中で何故「他人の失敗を喜ぶ」ような下等な気持ちを持ち続けるようになったのだろうか。そこには何らかの必然性があるに違いないと考えるのは当然のことである。生態系のトップに君臨する人類に求められたのは、身体の大きさに似合わない巨大な脳であった。その脳によって道具や火を使うことを覚え、やがては物事を抽象化する言語を獲得して、あらゆる生物の中で最強の立場を不動のものとした。その一方で、ヒトは一人前に成長するまでに時間がかかる、という動物としては危険回避の上からみれば、ハンデを抱えるところとなった。そ上でのリスクを解消する手段として選択されたのは、集団化・社会化であった。つまり、人類が種の保存をする上で、社会や組織は不可欠となったのである。その結果、組織を堅持するのが至上命題となり、仮に組織内に異分子がいれば、それを排除するように働くのが、脳内物質「オキシトシン」なのである。本書はその辺のメカニズムを明かし、さらに第二章以降は社会時評的色彩を強めていく。
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ネットでの無差別吊し上げの原理
脳科学に興味があった訳ではないのですが、ちょうど『小室哲哉 引退会見』の後ぐらいに、元同僚の投稿からlogmiの記事「ネットで誰かを吊し上げて叩くと快感が得られる」ー脳科学者:中野信子氏が解説する「シャーデンフロイデ」という感情ーが面白くて、今週頭の新聞広告にコノ本が出て、速攻買って速攻読みました。 オキシトシンという物質の分泌と、向社会的な集団の中の利他的懲罰が、脳的な快感と生存本能的なインセンティブを生む!という、自分でもわかっているのか判らない⁈って感じの本でした。 でも、けっして難しい内容ではなく、過去の実験事例や現在(主にネットで)起こっている現象を、脳科学的にわかりやすく説明してくれる、とても面白い本でした。
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HONAMI
(無題)
ほかの書籍と内容重複してたりするので、さらっとおさらいな感じ🤔
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