
シュニツラー
新装版 人と思想 118
岩淵 達治
2016年5月1日
清水書院
1,320円(税込)
人文・思想・社会
シュニツラーは,森鴎外の『恋愛三昧』の翻訳などで早くから知られ,度々上演されたので,古い世代にはファンが多い。戦後は人気も下火となり,その名も忘れられかけていたが,最近の世紀末ブームとともに再び注目されるようになってきた。しかし彼を社会性を持たない,愛とエロスの作家と考える先入観は未だに全く改まっていない。愛とエロスの作家であることも事実だが,彼の作品がいかに世紀末から今世紀初めのウィーンの社会的諸問題と対決していたかという側面も,本書で明らかにしたい。 目次(内容と構成) はじめに 1 愛と死の主題 シュニツラーとその時代 出世作『アナトール』 エロスと死の作家 エロスの戯曲『輪舞』 2 三つの自然主義的社会劇 婦人問題のテーマ --『メルヘン』 決闘のテーマ --『野獣』(禁猟期なしの獣)-- 社会の非人間性への批判 --『遺産』-- 3 多彩な作品群 一幕物のチクルス 近代小説の試み --『グストゥル少尉』-- 短篇小説と一幕物会話劇 異色の歴史劇 心理会話劇の傑作 4 ユダヤ人問題をめぐって 『自由への道』と『ベルンハルディ教授』 5 晩年のシュニツラー 第一次世界大戦の勃発 不遇な晩年 あとがき 年譜 参考文献 さくいん
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