シュニツラー

新装版 人と思想 118

岩淵 達治

2016年5月1日

清水書院

1,320円(税込)

人文・思想・社会

シュニツラー(一八六二〜一九三一)は、森鴎外の『恋愛三昧』の翻訳などで早くから知られ、大正時代からたびたび上演されたので、古い世代にはまだファンも多い。戦後はその人気も下火になり、その名も忘れられかけていたが、最近の世紀末のブームとともに再び注目されるようになってきた。しかしシュニツラーを、社会性をもたない、愛と死とエロスの作家と考えるワンパターンの先入観はいまだに全く改まっていない。社会問題と対決した作品の紹介が、当初から欠落していたことがいまさらのように思い知らされる。彼の作品がいかに十九世紀末から二〇世紀初めのウィーンの社会的諸問題と対決していたかという側面も明らかにした。

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