黒潮鬼

春陽文庫

角田喜久雄

1988年7月1日

春陽堂書店

598円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

慶長17年(1612)夏ー、まだ真新しい街々に藻汐のにおいが漂って、江戸の朝は魚河岸と鳶沢町の辺りから明ける。その鳶沢町には毎朝のように古着の市が立っていた。その角を何気なく行き過ぎようとして小百合は、「丸に八幡」の2文字の羽織をあがなうことを見ず知らずの若侍から頼まれたが、その浪人風の武士はいずくかへ姿を消していた。小百合は“海賊大将”として世に聞こえた水軍村上家の家来滝川限源兵衛を父に持ち、また若侍は浅草石浜の牢屋敷に世を忍ぶ村上家の嫡流村上左近であった。父源兵衛が秘蔵する大切な包みを左近に手渡した小百合だったが、北町奉行所の悪同心赤屋孫六に執拗に追われていた。“ポルトガルの聖母”の謎とは?金銀島を発見すべく左近は黒潮躍る大海原へ。

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