ペテン師と空気男

春陽文庫

江戸川乱歩

1987年7月31日

春陽堂書店

492円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

わたし、野間五郎は青年時代から物忘れの大名であり、友人から、空気のようにたよりない男といわれ、そこから「空気男」というあだなが生まれていた。そのわたしが、なんとなく汽車に乗りたくなり、静岡までの切符を買って乗った車中で、ふしぎな黒ずくめの服の紳士と会った。悪魔のメフィストじみた風貌のその黒服紳士こそジョーカー・伊東錬太郎であった。プラクティカル・ジョーク(冗談のいたずら)の名手伊東にひきつけられたわたしは、伊東とその美しい妻・美耶子との親交を深めていった(「ペテン師と空気男」)。推理小説界に一大金字塔を樹立した輝ける巨人・乱歩が、戦後、昭和30年から35年にかけて執筆した名作5編を収録したファン待望の1巻。

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