お金から見た幕末維新

財政破綻と円の誕生

祥伝社新書

渡辺房男

2010年11月30日

祥伝社

836円(税込)

ビジネス・経済・就職 / 人文・思想・社会 / 新書

幕府から政権を奪ったものの金はなく、明治政府は財政破綻からのスタートだった。同じ日本でありながら東国は金貨、西国は銀貨が流通し、それぞれの品質も違えば交換相場も日々変わる。おまけに各藩が発行した藩札の処理。近代国家を目指す新政府にとって、焦眉の急は、単位が統一された通貨制度の確立にあった。だが、その道は困難を極め、財政的な綱渡りを繰り返していく。「円」は明治四年になってやっと生まれ、日本銀行は十五年に誕生。初めての紙幣が発行されたとき、明治はすでに十八年になっていた。新政府の財政を立て直し、国の根幹をなす貨幣制度を作りだした、大隈重信、渋沢栄一、松方正義ら、経済官僚たちの創意工夫と苦闘を描く、もう一つの幕末維新史。

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