蚊遣り火
橋廻り同心・平七郎控
祥伝社文庫
藤原緋沙子
2007年9月30日
祥伝社
618円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
江戸の夏の風物詩ー杉の青葉などをいぶして蚊を追い払う蚊遣り火。それを庭で焚く女の姿を、松幡橋の袂からじっと見つめる若い男がいた。前夜、橋向こうの小間物屋の主が殺された。若い男の不審な佇まいに平七郎は素性を洗う。やがてその男清吉と、蚊遣り火の女おちかの悲恋が明らかになると同時に、新たな疑惑が…。橋廻り同心平七郎の人情裁きやいかに。
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