夜泣き石
鬼坊主不覚末法帖
犬飼六岐
2014年8月29日
祥伝社
1,540円(税込)
小説・エッセイ
ぼろ袈裟に身を包み、気まぐれに「泰平山末法院」の看板をあげて、向島小梅村の荒れ寺に住みついた破戒僧不覚。寝言まがいの念仏や祈祷でひとさまの懐をうかがっている。ものぐさ、出不精、食い意地張りでおんな好き。しかし、情に仇なす悪は許さない。六尺を超える巨躯に岩の鎧のような筋肉をまとう、宝蔵院流十文字槍の手練れである。寺に出入れするかわら版売りの佐一が、己の欲のために次々と事件を持ち込んでくる。その口車にのせられて事件に首を突っ込むうちに災厄がふりかかり…。笑いあり、涙あり、チャンバラありの、本格痛快時代小説!
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