亡者たちの切り札

藤田宜永

2016年5月11日

祥伝社

2,035円(税込)

小説・エッセイ

バブル崩壊で巨額の借金を背負い自動車修理工場で働く氏家豊は、67年型マスタングで東京を流していた夜、何者かに拉致された旧友五十嵐の娘香織を救う。数日後、自らも凶漢に襲われた氏家が事情を糺すと、五十嵐は勤務先の銀行で不正融資を強いられたと告げ、姿を消した。赤坂の料亭女将でマスタングの持ち主、澄子にまで不審な影が近づいたことで、氏家は事態の背後を洗い始める。直後、借金を肩代わりしてくれた恩人富沢が殺され、さらに富沢と五十嵐の接点が浮上。その上、なぜか銀行不正に関わる口座が氏家の亡父名義で作られていたー。宴が残した闇の中を、事件の真相を追う氏家がノンストップで疾走する!

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