箱館売ります
幕末ガルトネル事件異聞
富樫倫太郎
2004年5月31日
実業之日本社
2,090円(税込)
小説・エッセイ
プロシア人租借地の陰にうごめくロシアの策謀。土方歳三が素人50人を率いて挑む驚天動地の戦。富樫倫太郎の新境地。痛快無比の幕末史談。
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(無題)
ガルトネル開墾条約事件というあまり大々的に取り上げられることのなかった史実を大きくふくらませて書かれたエンタメ小説。最初から最後まで箱館(とその周辺)を舞台にしているのが嬉しい。けどまあエンタメなので、(当たり前だが)内容重視というか文体はとくに味があるというわけでもなく、ごく普通。 宮古海戦が(話の都合上)無視されてしまっているのが残念なのと、ちょっと大鳥さんの扱いがひどすぎる。でも土方さんは格好良く描かれているし、ブリュネさんが結構活躍していて、その点はすごく良かった。 個人的な評価は☆3.5/5 『美姫血戦』も読もうかな。
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