空飛ぶタイヤ
Jノベル・コレクション
池井戸潤
2008年8月31日
実業之日本社
1,257円(税込)
小説・エッセイ
タイヤ脱落事故の真相をめぐるオヤジの戦いに思わず胸が熱くなる!イッキ読み&感涙のエンターテインメント一つの命、一つの真実。
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(無題)
三菱自動車リコール隠し事件が明らかになった後、私のゴルフ仲間で株取引をしている友人が三菱自動車株を買うのを見て、違和感を持ったものだった。私は、人命に関わる事故の原因である部品の欠陥を隠し通そうとした企業には、社会的存在意義はなく、市場から速やかに退場す可きであり、株の取引など、論外と思っていた。私の友人は、三菱グループが見捨てるはずはなく、ボロ株に転落した三菱自動車株は、今が底値で必ず値上がりすると読んで買い込んでいた。そして、その読みは見事に的中し、彼はかなりの利益を手中にした。私はその時なんとも割り切れない気持ちを抱いた。そんな事を思い出しながら本書を読んだ。読みやすく、一気に読ませる筆力、そして重厚な人間ドラマ、と最後まで引っ張ってくれる作品であった。トラックのタイヤが脱輪し、母と子を襲った。母は背中にタイヤが当たって即死。トラック製造先のホープ自動車は、脱輪の原因が、運送会社の整備不良であるという調査結果を出す。トラック所有の赤松運送の社長、赤松は、その結果がどうしても納得いかない。会社の信用がた落ち、得意先が去っていき、融資してくれていた銀行も去っていく中、倒産の危機、そして自分自身の逮捕の危機をひしひしと感じつつ、赤松は事件に、そしてホープ自動車に立ち向かってく。
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